
まず「ローダウン車」とは、車高を通常より低くカスタマイズした車両のことを指します。一般的には最低地上高が15cmを切ることが多いため、通常の車両よりも道路や乗せる積載車の床面とのクリアランス(地面との隙間)が非常に狭くなります。
一方、「改造車」とは車の外観や性能をオーナーの好みで変更した車両の総称で、ローダウン車も改造車の一種です。ほかにエアロパーツの装着、マフラー交換、足回りの強化なども含まれます。
これらの特性により、陸送サービスを利用する際にはどのような影響があるのか、次章で詳しくご説明いたします。
ローダウン車の最大の課題は地上高の低さからくる「地面擦れ」です。積載車に乗せる際、床面と車底が擦れてしまうリスクが極めて高くなります。特に段差やスロープで段差が大きいと車体の損傷につながる恐れがございます。
積載車の床の高さや傾斜角を調整できる車両を選びます。通常の積載車よりもローダウン車対応を謳う特別車両を使用することもございます。
自走できる場合でも急な坂道を使わず、ウィンチでゆっくり引き上げる方法で傷付きを防ぎます。
車体を固定する際にゴムマットやクッション材を使用し、車両に振動や衝撃が直接加わらないように配慮します。
これらの作業が確実にできる業者を選ぶことが重要で、一般的な車両よりも陸送費用が割高になるのはこうした手間がかかるためです。
改造車の場合、車高以外にも以下のパーツに特別な注意が必要です。
エアロパーツ(フロントスポイラーやサイドステップ)
こうした装飾は割れやすく、輸送時に破損する恐れが高いため、外して運ぶケースもあります。
ワイドフェンダー等で通常より車幅が広い場合は輸送時の通行制限があります。
エアサスペンション付きの場合は、輸送前に車高を上げるなどの操作指示がございます。
これらの改造点は必ず業者に事前申告し、対応可能かどうか確認することがトラブル回避に繋がります。

陸送業者には車両状態を正確に申告してください。地上高、装着パーツ、車体の寸法などを詳しく伝えることで業者が最適な輸送方法や車両を提案します。この情報を曖昧にすると、積み込み時にトラブル発生や輸送中の破損リスクが増大します。
輸送開始前には、ドライバーと一緒に車両の外装やパーツの状態をチェックし、傷やへこみの有無を写真などで記録します。また、複写式のチェックシートを用い、双方でサインを交わすことが安全です。同様に、輸送完了後も状態を確認し、損傷があれば直ちに報告してください。
車内に荷物や貴重品が残っていると、陸送中の紛失や破損があっても補償対象外になる場合がございます。必ず事前にすべての荷物を取り外し、車検証(コピーも可)など重要書類は車内に残すのが一般的です。何度も何度も同じことを書いて恐縮ですが、本当に多いのです。
改造によって走行が不安定、または故障してしまい自走不能な場合は、ウィンチや専用の積載車両で搬送する必要があり、追加費用がかかります。事前にその旨をお伝えください。

離島など、船便を使って車両を輸送する場合も注意が必要でございます。
ローダウン車は積載時に地面や甲板と擦れる危険性が高いです。陸送業者と港湾スタッフが連携し、適切な積み込み方法で対応します。
紛失や誤操作防止のため、鍵の管理を厳重に行います。
通常車両の陸送費用に対し、ローダウン車や改造車は手間がかかるため、概ね1.5倍から3倍程度の費用となるケースが多いです。
具体的な料金は以下の要素で変動いたします。
・地上高の低さ
・改造パーツの多さや特殊性
・自走可能か否か
・運搬距離とルート
・陸送業者の設備や技術力
・複数業者の見積もりを比較検討し、納得のいく価格とサービスを選ぶことが大切でございます。
ローダウン車や改造車の陸送は、通常の車両に比べ注意点が多く費用も高めになりますが、適切な情報提供と業者の専門性によって安全に輸送できます。
・地上高の測定と報告
・改造パーツの詳細な説明
・複数業者による比較と見積もり取得
・荷物の車内撤去と車両状態確認
上記を徹底し、陸送を依頼されることが事故やトラブルを避ける上で最も重要でございます。お客様の大切な愛車を安心してお預けいただけるよう、弊社でも丁寧なご案内としっかりしたサポートを心がけております。ローダウン車や改造車の陸送についてご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。