自動車には保険が必須。
しかし、陸送業者の中には、輸送費用を抑えるため、保険に入っていない業者も存在します。
車両の輸送を依頼する場合も、保険にしっかり加入している陸送業者の方がもちろん安心でしょう。
今回は、業者の保険加入の実態や、その相場についてご紹介します。
マイカーなどの車両の輸送は、プロの陸送業者に任せた方が安全で安心なのはたしかです。
この場合、業者が輸送する車両について保険をかけて陸送している、とイメージされるかもしれません。
しかし、輸送費用が安い業者の場合、保険をかけずに陸送される可能性が高いと考えた方がよいでしょう。
e-陸送では、一括で最大20社分の見積もりを取ることができます。
たとえば東京~大阪間で陸送を依頼したいという場合、各見積もりを見比べてみると、2万から5万くらいの幅で他社より低い金額を提示してくる見積もりに気を惹かれるかもしれません。
しかし、安い金額を提示してくるところは、保険に入っていない可能性が考えられるのです。
業者によっては、見積書に保険について記載されていないこともありますので、その場合は直接業者に確認した方がよいでしょう。
保険に入ると当然、その分費用は高くなります。
「いや、廃車予定の古い車だから、保険はいらないな」という場合は、安くて保険がない業者でもよいでしょう。
「オークションの落札者に送るための車だから」という場合は、高くても保険に加入している業者に依頼したほうがよいでしょう。
なお、事故車や不動車の場合は、補償や保険の適応外にしている業者が多いので、事前に確認しておきましょう。
保険料は、高額な車両ほど高くなります。
たとえば、何千万もするような高級車の陸送を依頼すると、保険料も高額になり、陸送全体の費用もかなりの金額になると考えらるでしょう。
業者によっては、こうした高額車両や、希少なクラシックカーや特殊車両、改造車などについては、保険の対象外としているところもあります。
大手の陸送保険の場合、対人・対物補償は無制限で、車両保険は時価額という内容のものが多いです。
とはいえ、こうした手厚い補償が期待できる大手の陸送保険加入を謳う業者であっても、補償内容の詳細については、事前に業者に確認したほうがよいでしょう。
なお、保険料はいくらくらいなのか。
これは一定ではなく、業者によっても変わってきます。
一般的には、保険料は新車価格に比例して上がる傾向があります。
陸送の見積もりが他社に比べて安い業者への依頼を考えている場合は、必ず保険の加入や保険の内容について、確認した方がよいでしょう。
しかし、保険に入っている陸送業者はたしかに安心ですが、その保険がどのくらいカバーしているタイプのものなのか、という点も重要です。
どういうことかというと、適用範囲が狭い保険の場合、免責になってしまう事故が多いのです。
この場合、万が一の陸送中の事故のときには、あまり保証されないことが考えられます。
このタイプの保険を使う業者の特徴は、お客様が保険に加入するかしないかによって、陸送料金が大きく変わることです。
見積もりに保険料について載っていても、金額が安い場合は、保険の内容について業者に確認しておいた方がよいでしょう。
しかしながら、業者が加入している保険が、必ずしも依頼者側から見て、充実した内容の保険だとは限りません。
多くの保険該当事項が免責になっている保険も、少なからず存在します。
たとえば、一般的には、陸送中の事故により車両が破損したという場合は、保険の対象範囲内になります。
しかし、輸送走行中の飛び石などは、免責であることが多いのです。
つまり、陸送後、引き渡された車両に傷がいくつか見つかった時、すべてについては保険で補償してもらえない可能性があるというわけです。
また、台風や大雪などの悪天候や道路の混雑などで、予定していた日に到着できなかったというケースについても、補償はされないのが一般的です。
さて実際に陸送業者に車両の輸送を依頼した場合、万一の時には、どこまで補償されるものでしょうか。
基本的には、陸送業者が依頼の車両を引き取るときにチェックした箇所のみ、となります。
たとえば陸送を依頼し、目的地に車両が届いた時に、業者に依頼する前はなかったキズがついていたら保険を使用して保証してもらえます。(ただし飛び石によるキズの場合は、補償の対象外としている業者もあります)
つまり、依頼する前に、車両の内外をくまなくチェックしておくことが大切。
特に外装のキズについては、引渡し前に陸送業者のスタッフと一緒によく確認しておくようにしましょう。
なお、輸送時に車体についてしまったキズは保険で補償されることが多いですが、一方でエンジンやホイールのトラブル、パンクなどは、補償しない、としているケースが多いです。
これは、エンジンやタイヤのトラブルのような機能や構造上の起因による故障、またタイヤのパンクなど、消耗に起因するケースについては、必ずしも陸送業者の責任であるとは言えないためです。
このように、陸送後に見つけた車体のトラブルについては、場合によっては必ずしもすべてが陸送業者の責任になるわけではないことは覚えておいたほうがよいでしょう。
車両の陸送を依頼するときは、保険の有無についても確認しましょう。
ただ、事故車や高級車などは保険の対象外としている業者も多いです。
保険に加入していれば、すべてにおいて補償されるというわけではありません。
飛び石によるキズや輸送中のパンク、エンジントラブルなどは保険の対象外としているところが多いです。
e-陸送で気になる業者を見つけたら、保険でどこまでカバーされるかについても、事前にしっかり確認しておくのがおすすめです。