e-陸送では、国内であれば、離島への車両の海上輸送も手配できます。
海上輸送ではフェリーを使うのですが、今回はフェリー輸送での注意点を中心にご紹介します。
フェリーで車を輸送する場合、それなりに日数がかかります。
たとえば、全国各地の港から沖縄本島へ車を輸送したい場合、かかる日数を見てみましょう。
北海道の苫小牧や釧路港、宮城県の仙台からなら、6~8日。
東京の有明港からなら、中2日。
名古屋の汐止ヤードからなら、5~7日。
大阪南港からだと、中1日。
四国の高松港や坂出港の場合は6~8日。
九州は博多港、鹿児島谷山港からでは1~3日ほど、となっています。
沖縄本島の先、宮古島や石垣島に輸送したい場合は、これらの日にちにさらに3~4日プラスされます。
海上輸送は、天候や波の状況に左右されやすく、台風や大雨などで海が荒れていたり、災害などの場合、遅延や欠航することもあります。
そのため、スケジュールにじゅうぶんな余裕をもって依頼するのがおすすめです。
また、海上輸送の繁忙期、GWや夏季休暇といった大型連休シーズンや、年末、3~4月の引越しシーズンでは予約が取り難くなるので、早めに予約したほうがよいでしょう。
車の海上輸送では、貨物専用の船に車を積み込むことが多く、その場合、人は一緒に乗り込むことはできません。
そのため、引越しなどで車を輸送する際は、車は船で、人は飛行機やほかのフェリーなどで移動、というのが一般的です。
ただ、出航する港によっては、人も車も一緒に乗船できるタイプのフェリーもあります。
たとえば沖縄への輸送の場合。
どうしても人も一緒に乗船したいときは、鹿児島谷山港から出ているフェリーを使うのがおすすめです。
車の輸送では、トランクに荷物を詰め込み、一緒に運んでほしいという要望はとても多いのですが、特に海上輸送においては、車内への荷物の積載は不可というのが一般的です。
インターネットなどには、「荷物を積み込むことができた」などの経験談が散見されますが、港で見過ごされただけ、という可能性が高いです。
貨物船やフェリーに車を積み込む際に荷物の積載が見つかると、乗船拒否されてしまう可能性もあるので避けましょう。
なお、輸送する車への荷物の積載を一切禁止していることで有名なのは、東京有明港発、苫小牧港~那覇新港間、八戸港~那覇新港間の航路です。
仮に車内に荷物が残っていることがわかると、港で荷下ろしの指示を受けたり、最悪の場合は乗船拒否となり、そうするとお客様に港まで車両を引き取りに来てもらうことになってしまいます。
なお、こうした車載荷物が原因で乗船拒否になっても、輸送料金は返金対象になりません。
海上輸送する車は、事前にホイールカバー(ホイールキャップ)を取り外しておくのがおすすめです。
これは、船の強い揺れに備えてタイヤのホイールにラッシングベルトをかける必要があり、ホイールカバーを付けたままだと、その形状によってはキズがついたり、破損してしまうことがあるためです。
取り外す方法はインターネットなどで確認しましょう。
船への積み込み前に、ホイールカバーの取り外しを現場の作業員に依頼することはできません。
なお、ホイールカバーを外さなくても車両は輸送してもらえます。
また、車に盗難防止装置が搭載されている場合は、スイッチをOFFにしておきましょう。
航行中、船の揺れで作動してしまうことがあるためです。
天候や波の状態に左右されやすく、ときに遅延や欠航でスケジュール通りに届かないこともある、海上輸送。
そのため、港への車の持ち込みや引き取りを、他の誰かに頼まなくてはならないケースも起こりえます。
特に港からの車の引き取りは、多くの業者が到着した当日のうちの引き取りを求めています。
そのため、どうしても都合がつけられない場合は、事前に業者へ代理人の引き取りについて相談しておくのがおすすめです。
業者によっては、ご家族や友人でもOKとしているところもあります。
ただ、あらかじめ代理人の名前や連絡先を伝えておく必要はあるでしょう。
車両の海上輸送には、陸送とはまた違った注意点があります。
たとえば、天候に左右されやすいため、スケジュールに余裕をもって依頼する必要があること。
仮に悪天候で船が遅延し、到着時間に港へ車を引き取りに行けない場合は、代理人に撮りに行かせて良いか、事前に業者に相談しておくとよいでしょう。
また、車内には荷物を積めないので、あらかじめ下ろしておきましょう。
そして、ラッシングベルトでキズつかないよう、ホイールカバーは外しておくのがおすすめです。
最後に、盗難防止装置を搭載している場合は、OFFにしておきましょう。