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改造車も陸送を依頼できる?  追加料金は発生する?

車高を改造(カスタム)して上げている車、あるいは逆に下げている車の陸送依頼はできるのでしょうか。

また、車高を改造(カスタム)している場合、料金も変わってしまうものなのでしょうか。

今回は、この2点に注目してご紹介いたします。

(改造は、「カスタム」とも言いますが、この記事では「改造」で通させていただきます)

 

1.車高を上げている車

人気が高い改造のひとつが、車高を上げる(インチアップする)ことでしょう。

車種でいうとジムニーに多く見られますが、ミニバンでもインチアップすることが定番になっています。

もちろん、上げすぎてしまうと車検を通らないリスクがあるのですが、車高を上げた車でも、陸送を依頼できることがあります。

たとえ車高を上げていても、積載車に問題なく乗るサイズであれば、多くの陸送業者は依頼を受けてくれるでしょう。

 

では、料金はどうでしょうか。

仮に5センチ車高が高い車の場合は、追加料金ナシで引き受けてもらえる可能性が高いです。

積載車で輸送する場合、車高が5センチ高い程度であれば、問題なく柔軟に対応してもらえることが期待できるからです。

実際、陸送業者にもよりますが、車高が170センチを超えなければ、陸送料金は変わらないとしているところが多いのです。

しかしハイエースなどは、車高が2メートル以上ありますよね。

今回の「改造車」のテーマからはちょっとはずれますが、2メートルを超える車のケースでは、割増料金になることが多いこともついでにご紹介いたします。

これは、車高が高すぎて一般的な積載車に載らない可能性があるためです。

業者によっては、金額が2~3倍になるところもあります。

このように、料金体系は業者によって異なるため、見積を取る段階でまずは車の状態を詳しく伝え、確認しておくとよいでしょう。

 

2.ローダウン車には限界ラインがある

車高を下げるのも、人気の改造のひとつ。

地面をこすりそうなほど車高が低い車、かっこいいですよね。

しかしローダウン車の場合、高さによっては業者に陸送を断られてしまうことがあります。

追加料金の心配なく依頼できるのは、最低地上高13センチ以上のローダウン車までと考えてよいでしょう。

業者によっては、通常料金で陸送してくれる車について、フロントバンパー、サイドステップ、リアマフラーの下部と地面のと間が15cm以上、としているところも多いです。

実際、最低地上高11センチのローダウン車になってくると、追加料金を求められる可能性が出てきます。

では、最低地上高9センチではどうか。

ここまでくると、陸送の依頼を受けてくれない業者が出てきます。

その理由は、車高が低すぎるので、積載車で輸送するときに車体の底を擦ってしまう可能性があるからです。

船やフェリーでの輸送も、9センチ以下だと断られる可能性がかなり高いです。

つまり、陸送では、ローダウン車には「9センチ」という限界ラインがある、と覚えておくとよいでしょう。

もちろん、こうした極端に車高が低い車でも、輸送を受けてくれる業者は少なからず存在します。

ただ、多くの場合、1台積みのローダー車など、特別車両で輸送する必要があるので、料金は高めになるでしょう。

業者にもよりますが、通常の3倍の金額になることもあるので、見積もり金額の内容までしっかり確認するようにしましょう。

 

3.陸送ができない改造車もある

改造車は、ざっくり7パターンくらいに分けられるでしょう。

それは、内装、マフラー、ホイール、シート、エアロ、インチアップ、そしてローダウンです。

ほとんどの場合、陸送してもらえると考えて問題ないでしょう。

陸送業者に断られるレベルの改造といえば、先述した最低地上高9センチ以下のローダウン車。

ほかに、船での輸送の場合、ホイールを改造している車は断られることがあります。

これは、船上で車が動かないよう、ホイールにラッシングをかけるためで、ホイールカバーに破損が生じる可能性があるためです。

業者によっては、事前にホイールを外しておけばOKというところもありますので、e-陸送で気になる業者を見つけたら、確認してみてください。

 

4.改造車の場合は、車の状態を必ず伝えよう

改造車の場合、大事なのは、陸送を依頼するときに、業者に必ず車の状態を伝えておくことです。

どんな車の依頼でも、メーカーや車種、年式を伝える必要はありますが、それだけでなく、改造車であることやローダウン車など、より詳細を伝えておくことが重要です。

業者も、預かった車を傷つけず大切に輸送したいですから、車の情報はひとつでも多く知っておきたいもの。

「この車は〇〇センチ、車高を低くしています」など、具体的に伝えるとよいでしょう。

5.保険が適用されない可能性がある


愛車の陸送を依頼するなら、保険がしっかりしている業者を選びたいですよね。

しかし改造車の場合は、陸送中の万一の事故やトラブルがあっても、保険が適用されないことがあるのです。

特に、車検を通らないレベルの改造車の場合は、保険適用とならない可能性がかなり高いでしょう。

こうしたタイプの改造車の場合、陸送の依頼自体を断ってくる業者もあります。

あとでトラブルにならないよう、陸送業者には改造内容の詳細を事前に伝え、保険について確認しておくようにしましょう。

 

まとめ


車高を高くしたり、逆に下げている改造車でも、陸送してくれる業者は多いです。

ただ、改造の度合いによっては追加料金がかかることもあります。

例えば、車高が170センチを超えている場合や最低地上高11センチのローダウン車の場合は、追加料金がかかる可能性が高いです。

保険料も改造車の場合は高めだったり、あるいは保険が適用されないこともあります。

改造車の陸送を依頼する場合は、e-陸送で気になる業者を見つけたら、車の状態を詳しく伝えるようにし、金額や保険についてもじっくり確認するようにしましょう。